2015年夏クルマ探し(3)コンパクトSUVの要件と基準
新しく車を買い替える前提で探し始めた。6月7月8月と足掛け3か月。きっかけは、古い車は税金も高くなってくること。悪い政治行政の犠牲者みたいな話だ。加えて、そろそろあちこち草臥れてきただろうと。それと、たまに道草したり、気紛れしたりするために、オフロードとまで行かなくても、融通の利きそうな四輪駆動の車に乗り換えようと思った次第。
カテゴリー的にはコンパクトSUVを想定するが本質的な要件を個別に設定して自分流の『コンパクトSUV』選択することになる。
『コンパクトSUV』クルマ探しには、ある程度の基準のようなものを設定しないとなかなか前へ進めない。
『コンパクトSUV』の要件と基準
駆動形式
最初の条件がなんと四輪駆動。雪国では当たり前だが、首都圏では過剰品質と言えなくもないが、一度でいいから四駆を楽しんでみようと言うことで。しかし、この基準を設定するだけで、実に多くの車がリストから零れる。トヨタアクアなど代表的なエコカーがぞろっとずり落ちるのだ。ヨーロッパの、特にフランスのデザイン性の高い魅力的な車も落ちる。
四輪駆動(4WD:日本風表現)=全輪駆動(AWD:欧州風表現)。四輪駆動にも色々あるようだが、限界性能でドライブすることは想定しないので方式は問わない。通常FF駆動方式で滑りを検知したら4輪駆動になるのが安価で一般的だが、常時4輪駆動で負荷配分を動的にコントロールするハイレベルのものもある。前者がパッシブ四駆、後者がアクティブ四駆と呼ばれるようだ。国産に限らず世界でスバル4輪駆動が最右翼。
- [四輪駆動]Must
車幅
次の基準は、なんと車幅。現行の車の車幅は昔の設計だから極めて狭い。1750ミリ程度。最近は幅広が多くて、うっかりすると駐車場に入らない。各社見ていると中には1850ミリ程度のものもあって油断できない。実際に車庫入れをして妥協ポイントを探るしかない。
自分の家の車庫だけが問題なのではない。出掛けた先の駐車場でもスムーズに駐車するなら、できれば1800ミリ程度で押さえるべきだろう。都市部か田舎かではなくて、古い駐車場は車幅設定が狭くて苦労する。新しい駐車場は緩衝スペースを作って止めやすい。
- [都市部:1800ミリ以下]Want
- [郊外部:1850ミリ以下]Must
投影面積
しかし、車庫入れは、車幅もあるが長さも問題になる。そこで作り出した基準が真上から見た時の投影面積。車幅2メートル・長さ5メートルなら投影面積は2×5=10㎡。車幅1.65メートル長さ4.6メートルなら7.6㎡。車庫が小さければ面積は8㎡以下でないと苦しいだろう。少々無理しても8.5㎡まで。豪邸とか田舎とかなら、10㎡でも収まる可能性はある。兎に角、投影面積が小さければ車庫入れは容易になるものだ。
- [都市部:8㎡以下]Want
- [郊外部:9㎡以下]Must
最低地上高
オンロードをスポーツドライブするなら140程度でも問題ないだろうが、下が荒れた場所に入るには不十分だろう。雪とかに降られていると車の底が使えて安定性を失うリスクが高くなる。やはり、175ミリとか180ミリをクリアするのは必須条件だろう。できれば200ミリをクリアしたい。しかし、都市部では全く関係の無い要件だ。降雪地帯へのドライブ、オフロードへの乗り入れ、スキーなどに出掛ける前提で、要件として設定する。
- [175ミリ]Must
- [200ミリ]Want
燃費
ここは考え方が難しい。燃費が良くても初期投資が高くついたら意味がない。通常ハイブリッドなどの費用は約30万円。燃費で回収するには10年かかるとされる。ディーゼルを使っても理屈は同じだろう。とは言え、リッター15キロ程度はクリアして欲しい願望はある。
- [JC08モード:12km/l]Must
- [JC08モード:18km/l]Want
無給油ドライブ距離
ガソリン単価の安い都市部で満タンにして途中給油なしでまた戻ってこれる。仮に燃費20キロでタンク容量50リットルなら1千キロのツアーが可能。この場合は高速道路の巡航ドライブ燃費でJC08モードよりは良くなる見込みだ。それでも、カタログ数値で基準を設定しよう。
JC08燃費×燃料タンク容量
- [満タン総走行距離:1000キロ以上]Want
- [満タン総走行距離:600キロ以上]Must
高速度性能
高速巡航性能。高速道路をハイスピードで安定して巡航ドライブできる性能。とはいえ、これは案外に複雑で正しい理解に到達できそうにないから簡略化した発想で代用する。最高速度に到達するには時間は掛かるとしても、空気抵抗と転がり抵抗を抑え込んで速度を上げていけるパワー。最高速度は高回転で煩いから、巡航時の余裕度が把握できれば十分。最大出力値(馬力PSまたはKW)の重量比で算出する。
車両重量1000キログラム当たりの馬力PS値
- [高速度性能:10 PS/1000kg以上]
加速度性能
急加速性能。ドライバビリティに影響する性能。カーブの多い道を楽しめる。高速道路でも危険回避のための急加速に必要な性能。車両重量1000キログラム当たりのトルク値。
- [加速度性能:15 Nm/1000kg以上]
トランスミッション
エンジンの回転数(騒音)、アクセルワークとのリニアリティ(ドライバビリティ)、燃費などに関係する。燃費は別に数字が出ているが、ドライブフィールに影響するロックアップ機構が満足できるレベルかどうかは試乗しないと分からない。
CVTは理想のトランスミッションの筈だが試乗したフィーリングは最低。スバルのハイレベルなCVTなら許容できる。試乗してフィーリングを感じて判断すること。
- 試乗チェック
カーゴスペース
アウトドアを意識すると狭いスペースではうんざりする。当面目視チェック。
- 試乗チェック
価格
価格もまた重要なファクター。予算を超えてはどんな車も存在価値が無い。取り敢えず400万円で設定する。値引きなどが入るとややこしくなるので標準見積りで評価しておきたい。
- [標準見積価格:400万円以下]Want
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何に拘るか。自分のコンセプトが大事。次は、具体的な車種についての評価です。
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