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ソニーα9 (ILCE-9)

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ソニーα9 (ILCE-9)

ソニーα7シリーズの後継機を待っていたらナンバーの異なるα9がリリースされてしまった。

一番の特徴は超高価格。誰もが怯むようなレベルは、コストパフォーマンスとかプライスフォーバリューの概念を覆すようなもの。

色々新しい試みをしたから歩留まりが安定せず(目標値に達成せず)、リスク回避のために高価格設定になったのだろう。生産技術が追い付いたら仕切値は下げて来る。そのタイミングはソニーストアの価格を見ていればすぐに分かるだろう。

発売当初(2017年春?)は60万円に近かった。やがて50万円になり、2017年の暮れまでには40万円が見込まれる。

商品価値は、スペックで示すなら、
  1. フルサイズ
  2. 画素数2400万程度。フルサイズとしてはプアな印象を受ける。高感度・高レスポンスのために敢えて画素数を上げなかったのだろう。ノーマルな静止画・風景写真をテーマにする人には物足りないに違いない。
  3. 秒20枚の連写。
  4. 無音シャッター
素人で理解できるのはこんな雰囲気。

例えば。藤井蒼汰の試合後のインタビューで煩い報道カメラは全員無音シャッターに切り替えて欲しいものだ。パシャパシャ煩くて声が聞き取れない。自分でインタビューの場を台無しにしていることを恥ずかしいとも思わない傲慢なカメラマン諸君と言うところだ。

カメラマンというものは得てして夢中になると絵さえ取れればマナーも何もない性分を抱えているものだ。

このカメラは普通に持ち歩いて、室内野外を問わず、ちょっとした感性でスナップ写真を撮るのに良さそうだ。家族写真やペット類も。

瞳フォーカスが優秀なら、発表会(演劇、ダンス、合唱、運動会、展示会)の撮影には絶好だろう。

気合を入れて野鳥もいい。鳥に限らず動き回る動物を取るにもいいだろう。動きの安定しない花や植物もターゲットに出来るかも知れない。小動物をマクロで連写なんて面白そうだ。



飛行機、モーターカー、列車・電車など移動体は十分狙えるだろうが、α9ならではの特徴的な絵が取れるかどうかは疑わしい。

スポーツ観戦の写真は最も有効な利用法に違いない。

アマチュアには最高のカメラ。アマチュアが簡単にアルバイトが出来そうだ。売れるレベルの写真が思わず取れてしまうのだから。



プロユースは事情が異なる。必要な時に必要な写真を撮らなければいけないのだから、信頼性、実績は絶対なのだ。キャノン・ニコンでトラブルが出たら相手(クライアント?)も我慢できるが、それ以外でトラブルが出たら大いに詰られてしまうだろう。

実績を作るには時間が掛かる。しかし、たとえアマチュアでも面白い写真が次々に紹介されるようになればプロも実績云々を言っていられなるのは必至。実績が無ければ(信頼性に不安があるなら)2台でも3台でも持てばいい。プロ、業務用というものはそういう発想で十分だ。



ミラーレスの軽さは望遠レンズの場合はあまりメリットがないという。反って安定性を欠いて宜しくないとまで。中には錘を付ける人までいるようだ。スランプに陥ると鎧を着て撮影するらしい。難しいものだね。

一眼レフカメラは、重いレンズと重いカメラと重い三脚と重い人。時間を掛けて待ち構えてその刹那をフイルムに収める。写真家のロマンだ。狙い通りの絵を狙い通りに収めるプロの仕事。知性が作品になる。

ミラーレスカメラα9は全く逆。謂わば機動カメラ。感性を作品にする。



<価格動向>

ソニーα9:ソニーストア(ソニーのダイレクトショップ)価格
  • ¥538,790
  • 今日の最安値は約43万円。
  • 価格差は約10万円。

普通2割は下がるらしい。もともとの設定価格は確か58万円ぐらいだったから、12万円(約20%)下がると46万円になるので既にクリアしている。ソニーストア価格を実質の正価と見做せば20%は約11万円だから、約42万円が20%ダウンの価格になる。

多くの、それほど裕福でない (かと言って40万円のカメラに目を付けるのだからさほど貧乏でもない)カメラファンは40万円を決断の目安にしているだろう。また40万円が値下げの限界値という認識も持っているに違いない。

3日で千円下がると月1万円。クリスマス商戦の前に最前線は40万円を切るのは目に見えている。

冬の大型野鳥のシーズン前には30万円台で本機を入手できそうだ。勿論、必要なアクセサリーを揃えたり操作性の確認のためには早い方が良い。



<脱線道草>

価格コムorangeの反乱


物欲を磨くには本音と思惑が交錯する口コミサイトのチェックが欠かせない。中でも比較的上品に構えた価格コムは色々と有益で多くの人がチェック訪問している筈だ。

デジタルカメラも同様で商品の雰囲気が良く伝わってくるが、中を見ると常連さんが一般訪問者の問い合わせ対応をしている謂わばボランティア活動の場に見えなくもない。いずれにせよコミュニティと言えそうな環境が実現している。

ところが、印象を言うなら、キヤノンやニコンの商品の口コミは普通にやり取りする健全な口コミサイト。ところがソニーのサイトと来たら、一部の人とは思うがぎすぎすした感じで時々嫌になることがある。

勿論、何処の口コミサイトでも企業の思惑にそったネガティブな情報を載せる人もいるし、勝手に肩入れしている連中も居る。逆の立場で応戦している人もいる。価格コムはその辺は適度に自主規制されているのが普通だが、ソニーのサイトだけはひどい。α9だけの現象なら、商品ポジションが分かり難いことによる戸惑いの一環として無視しておいて良い。

ここで一人のクチコミが物議をかもしている。クチコミが荒れる理由の一つかもしれない。コミュニティに一人馬鹿(?)が入るだけで健全なあるいは有益なやり取りが阻害されて、今α9のクチコミには活気が感じられない。新境地の期待の掛かる新製品なのに残念。商品クチコミの場を使ってパワーゲームを楽しんでいるだけにも見える。<知らぬ同士が小皿叩いてチャンチキおけさ~おけさせつなや~やるせなや>

こいつは超えてはいけない一線を越えてしまったかも知れない。

http://kakaku.com/item/K0000960774/

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