Google Pixel Tablet
記事は必ず「オリジナルサイト」にて閲覧願います。
価格はオプションにもよるが10万円を覚悟するレベル。所詮普通のタブレットだから破格に高いと思っていい。
カメラ性能は低い。持ち歩いて写真やビデオをとる前提は置いてない。当然と言えば当然。画角を決め易いのでタブレットで写真を撮る人は少なくないけどね。
タブレットに拘る理由が無ければノートPCを買った方がいいだろう。アンドロイド端末はスマホで十分。
タブレットはいろいろできるのだけど、使い方はそれぞれが必要とする特定の機能の範囲で利用されるもの。使いもしない昨日ために余計なコスト負担は意味が無い。
スマホは外出時のニーズを全部カバーするので多機能はニーズもシーズも必要。タブレットとコンセプトが違うことに注意。
/
※
グーグル最新タブレット「Pixel Tablet」で何ができる? その魅力を解説
掲載日
2023/05/17 10:25
著者:山本敦
グーグルが毎年開催する開発者会議「Google I/O」で、Google Pixelシリーズとして初めて商品化するAndroidタブレットの詳細が発表されました。2023年6月20日に発売を迎える、この「Google Pixel Tablet」がどんなユーザーにふさわしいタブレットなのか解説します。
いよいよ発売を迎える「Google Pixel Tablet」の特徴を解説します
ホーム用として最適化されたPixel初のタブレット
Google Pixel Tablet(以下:Pixel Tablet)はグーグル純正のTensor G2チップと、大きな画面を持つデバイスに最適化したAndroid OSを搭載する11インチのタブレットです。スマホのPixelシリーズやスマートディスプレイのGoogle Nest Hubシリーズのように、少し丸みを帯びた柔らかなデザインを特徴としています。
セルラー通信ができるモデルはなく、無線通信はWi-Fi 6とBluetoothに対応。内蔵ストレージは128GBと256GBの2つのモデルを用意し、容量の違いで価格が変わります。また、あとで詳しく解説する専用アクセサリーの充電スピーカーホルダーは必ず付属します。最安価格は128GBの79,800円から。
グーグルはPixel Tabletをホーム用、あるいはパーソナルなエンターテインメント用デバイスとして楽しめるように各機能を充実させています。
代わりにアップルのiPadに比べると、純正のキーボードやスタイラスペンが用意されていないことから、グーグルがPixel Tabletをビジネスやクリエイティブワークのためのツールとしては積極的に推していない印象を受けます。
Bluetoothに対応するサードパーティのワイヤレスキーボードやマウス、あるいはUSI 2.0の規格に対応するスタイラスペンが使えるので、それぞれを組み合わせてみた時の使い勝手については、また発売後に試す価値がありそうです。
同時に発売されるGoogle Pixel Tabletケース。角度調整ができるキックスタンドが付いています
ワイヤレス充電ホルダーはスピーカーにもなる
ホーム用のタブレットとして、Pixel Tabletの特徴を際立たせているアイテムが、同梱される充電スピーカーホルダーです。充電器とスピーカーを合体させたアイテムで、タブレットを装着するとGoogle Nest Hubシリーズのスマートディスプレイにそっくりな見た目になります。
タブレットの単体販売はありませんが、充電スピーカーホルダーは単体でも買えます。宅内の複数箇所に置いて、各所で充電したりオーディオを楽しむといった使い方ができます。なおホルダーがなくても、タブレットはUSB-Cケーブルを直接挿して充電ができます。
Pixel Tabletの外部スピーカーとして機能するホルダーですが、Pixel Tablet以外と接続して、ワイヤレススピーカーとして使うことはできない点は要注意です。
Pixel Tabletにはタブレットの画面に合わせてユーザーインターフェースを最適化した「Google Home」アプリが搭載されます。画面をタッチしながら、あるいは声により宅内のWi-Fiにつながっているスマートホームデバイスが遠隔操作できます。
Works with Google Home、またはMatterに対応するスマートホームデバイスに対応します。もちろん、タブレットをホルダーから外して手に持ちながらでも同じ機能が使えます。
ユーザーのプライバシーを守る機能
Pixel Tabletはスマートディスプレイとして家族全員で使えるデバイスですが、例えばメールやメッセージ、カレンダーの予定などタブレットとして活用するメインユーザーのプライバシーはどのように守られるのでしょうか。
本機にはデバイスをホルダーにセットした時にタブレットの画面操作を自動ロックして「Hubモード」に切り換える機能があります。Googleアシスタントの音声操作にはVoice Matchが使えるので、家族個人のプライバシーが守られます。
Pixel Tabletは本体側面の電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵しています。顔認証はありません。ホルダーの上に据え置いて使う機会が多くなりそうなので、できれば顔認証も欲しかったと思います。
映画や音楽を楽しむための機能も充実
Pixel Tabletはユーザーのパーソナルなエンターテインメントデバイスとしても優秀です。Google TVの機能を内蔵しているので、YouTubeや各種VODサービス、TVerアプリによるテレビ番組の見逃し視聴などが11インチの画面でゆったりと楽しめそうです。ひとり暮らしを始めたばかりの方は、テレビの代わりにPixel Tabletがあれば動画を楽しむ環境が充実すると思います。
Pixel TabletはChromecast built-inにも対応。Pixelシリーズのスマホからタブレットにコンテンツをキャストして視聴できます
本体には計4基のユニットで構成するステレオスピーカーシステムを内蔵しています。さらに低音も力強く再現できるというホルダー内蔵のスピーカーも加われば、音楽配信サービスの再生環境が充実します。
Bluetoothオーディオの最新規格であるLE Audioは、ワイヤレス音声の低遅延伝送に優れる技術です。同じLE Audioに対応するワイヤレスイヤホン・ヘッドホンにペアリングすると、ゲームや映画・アニメなどコンテンツの音声が映像に遅れることなく聞こえてくるメリットが得られます。
Pixel 7シリーズのスマホがLE Audioにいち早く対応したので、おそらくPixel TabletもLE Audioをサポートすると思います。高性能なTensor G2チップを搭載するタブレットなので、ゲーミングデバイスとして活用する機会も増えそうです。
グーグルはPixelシリーズで映画などのビデオコンテンツを再生する際に、没入感あふれる立体音楽体験が楽しめる空間オーディオの提供を始めています。
グーグルの空間オーディオはまだ対応するコンテンツがあまり多くありません。元もとスマホよりもPixel Tabletのように大きなディスプレイを持つデバイスの方が空間オーディオとの相性が良好なはずです。グーグルがPixel Tabletの発売に合わせて、空間オーディオを楽しむ環境を今以上に整備してくれることを期待しましょう。
グーグルによる「AIの最先端」に一番近いタブレット
2023年のGoogle I/Oで、グーグルは独自に開発する大規模言語モデル「PaLM2」をベースにした生成型AIチャットボット「Bard(バード)」に関わる様々な展望を明らかにしました。Bardは現在、グーグルによる「試験運用中のサービス」として、Chromeなどウェブブラウザから試せるようになっています。日本語による応答にも対応しました。
日本語にも対応したグーグルの生成型AIチャットボット「Bard」
いずれはGoogleアシスタントを使ってBardを起動して、Pixel Tabletなどで音声によるAIとのチャットが簡単に利用できるようになるかもしれません。Pixel Tabletの誕生により、これからAndroidタブレットの周辺が再び熱気を帯びてきました。
AIも含む、グーグルによる最先端のテクノロジーをいち早く体験できるタブレットとしてPixel Tabletは注目すべきスマートデバイスです。発売前後に実機を試すことができれば、また詳しくレポートしたいと思います。
山本敦
*
著者 : 山本敦
やまもとあつし
ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。
/