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ファンドを購入する。
成長益と分配益と両方を眺めることができる。株式と同じ。株価の変動を楽しみ、配当を楽しむ。
ファンドの場合は分配(配当)をそのまま受け取ることもできるし、再投資(原資の積み増し)に回すこともできる。その切換も簡単にできる。
普通は再投資に回す。
理由は2つ。1つは原資を太らせて福利効果で資産価値の向上を早期に実現できる。もう一つは分配金に掛かる税金を回避できるため、複利公開をさらに底上げできる。
しかし、
ライフサイクルで見ると別の事情も加わって来る。
ファンドは基本的にはいつかは売却譲渡を経て換金(現金化)が余儀なくされる。
加えて、常に経済情勢の影響を受けてシュリンクするリスクも抱えたままだ。
最後に大木を切り倒すのか(大きな塊のファンドを現金化するのか、徐々に苗木(小さな木)に戻して切り倒すのか。
現金化を遅らせると、非常に高いリスクを抱えたままでいることになる。リスクを下げるには、早めに現金化を考えるべきだ。但し、問題はそのタイミング。
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年金の受給開始のタイミングを覆うの人は考え始めているだろう。出来るだけ遅くして出来るだけ太らせた年金を貰う考え方。その逆、あるいは中庸。様々だろう。置かれた事情を考慮してそれぞれが決断する。最も重要なのは健康寿命。
ファンドもある時期までは太らせる発想をする。
途中から利用する発想に切り替える。福利効果より元気化によるリスク回避と人生のために使うと言う本来に戻す。
資産として家族に残す人の場合も現金化のプロセスを回避するのは返って面倒かも知れない。
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常識的に考えれば、
年金受給の年齢になったら、ファンドも配当型に切り替える。超シンプル。
但し、隠れている別のリスクを頭の片隅に置くのを忘れてはいけない。ファンドの設定にもよるが、分配が止まったり、ファンド自体が消滅することがある。償還金も小さい。
昨今の高年齢化の進むを考慮すると、分配型への切り替えは数年遅らせてもアイデアは悪くない。数年と言っても5年~10年程度。年金受給を急いだ人、60歳とか65歳とした人は10年遅らせて70歳とか75歳。年金受給を遅らせて70歳にした人は切り替えは5年遅れで十分。75歳となる。年金受給を75歳に設定した人は分配切換を遅らせる必要はない。何のことは、いずれのケースでも再投資から分配への切り替えは75歳になったら行うこととなる。
これって、所謂後期高齢者の年齢。これもまた錠引き的な結論になってしまった。検討も考察もあまり意味が無かった。
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【結論】
- 「毎月分配」の意味はファンドのリスクを最大限回避する現金化プロセス。躊躇したり消極的に評価するものではない。
- 「毎月分配」への切り替えは75歳時点で行う。後期高齢者になったら貯めるより使うが優先。
【蛇足】
- 毎月分配は最も積極的な現金化プロセスだが、仮に、隔月決算、四半期決算でも、さらに譲って年2回でも、最小の年1回決算でも、再投資でなく分配に切り替えるだけでも十分有意義だろう。
- 決算回数に関わらず、高配当ファンドへの切り替えは一連の作業の一環として取り組みたい。
- 配当が出ると税務処理が面倒になってファンドの数を絞る必要も出て来るが、その時に高配当型への切り替えを検討するのが自然な流れとなる。
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みんかぶのランキングと日経のランキングを並べてみると、日系のものは瞬間風速を捉えたのか、やや胡散臭い雰囲気。これを参考にファンドを選定するのは間違いの元。日経不採用。
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▶投資信託分配金ランキング
毎月分配ベスト3:(楽天証券)
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<MY SEVEN SYSTERS>
高配当ファンドを探すのは簡単であちこちでランキングなどが紹介されている。お気に入りのランキングを利用すればよい。幾つかを組み合わせて総合判断でもいい。自分の知っているもの、馴染みのものをセレクトしても良い。
成績は年々変わるので、固定的な発想は避けて、定期的に見直すことにすればよい。発想を逆にするなら、ベストなどは求めない柔軟な姿勢の方が現実的。
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適当な高配当ファンドランキングから上位の5本をピックアップ。
適当な毎月分配ファンドランキングから上位の5本をピックアップ。
両方で最大10本。
毎月1本1千円の積み立て。
高配当を太らせ、低配当を痩せさせる。1千円でどれくらい太るかと言うと全く頼りないが、無い袖は絞れない。
痩せるスピードを上げるには、少しずつ売却する。5%ずつが良い。
1千円のファンドを5%ずつって50円。ママゴトの世界だ。やはり5%が1千円ぐらいにはなって欲しい。ってことは2万円くらいのサイズなら5%にも意味がある。
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10万円以下のファンドは、5%なんて手間暇なことは言わないで一括で売却。
10万円以上のファンドは、2%利回りなら年2千円の配当。月200円。今どきはコーヒー1杯にもならないか。5%ずつ刻めば5千円。悪くない。
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- 75歳になったら(75歳はそんなに未来じゃない)再投資から分配にチェンジ。
- 分配にすると、ファンドは痩せ始める。
- 高配当だけ積み増し。毎月でも毎年でも好きなタイミングで定期的に銘柄は見直せ。
- やせ細ったファンドは一括処分。太れなかったファンドも同じ。10万円で線引きにしよう。処分してもわずかだから、生活費の足しにしても、高配当ファンドの購入に回しても、何に使っても大したものではない。このワークも75歳になったら始める。但し例外として積み増しの最中のものは、当たり前だけど処分しないこと。
- 太ったファンドは5%ずつ引きはがす。と言ってみたものの手間暇の掛る面倒この上ないワークなんて考えるだけでうんざり。
- ここで発想を逆転させてみる。いつまでに処分を完了させるかと言う問題に変更する。「人生百年時代」として、75歳から100歳までの25年間で処分する。毎年4%。あれれ。5%ずつ処分と変わらないか。残高の5%を毎年1回処分する。100万円なら5万円引き出す勘定。これを例えば誕生日とか、年末とか、決めた日にやる。
- 処分の優先順位は、痩せたファンド、太ったファンド、毎月分配ファンドの順。
- このお金は決して預貯金に回さないこと。出来るだけ趣味的なもの、無駄遣いに見えることに使うこと。使い道が見えない時は、取り敢えず分配ファンドを一時的に購入しておく。目途が見えたら5%の別枠として引き出して使う。
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75歳になるまでに、最後まで付き合う分配型ファンドを7銘柄程度選んでおく。随時変更可能だが、やはり長期的に安定した実績のある信頼できそうなものがいいだろう。
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毎月分配高配当ファンド:5+7
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- 特定のテーマ型ファンドは採用しない。
- 特定の地域型ファンドは採用しない。但し、日本及び北米は除く。
- 毎月分配、四半期は同列とする。有意差はないと判断。
- 優先ファンド(◆)に積立予算の60%以上を割り当てる。
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