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新NISA|買ってはいけない投資信託


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信託報酬

手数料は低い方が良いに決まっているけど、このコラムは現時点での水準を提示しているので面白い。オルカンのレベルは破格としてもインデックス型は0.3%以内に抑えるべきらしい。バランス型も信託報酬は低い筈だが0.3%とは行かないだろうが、運用ベースは似たようなものになるから比較評価して重点を決めて言って良さそう。「

ターゲットイヤー型

積極運用から年齢と共に保守的運用に切り替えるタイプのもの。ハイリスクハイリターンからローリスクローリターンへ切り替える運用らしい。あまり関心ないというか混乱しそうだ。

テーマ型

特定テーマで世間が見通せるのはせいぜい数年。テーマを理解して時点で既に次の波が来ていることも。自分の住んでいる業界以外は何も見えていないと思っていい。ファンドマネジャーも同様。

分配型

資産形成目的なら分配型は有り得ない。後期高齢者なら資産の積み崩し方法補一つとして考えられる。配当を受け取る形と、利益も出ていないのに崩して分配するものと、その区別は大事かな。

ファンドラップ/ロボアド

丸投げ信託だけど、目に見える問題は信託報酬の高さ。

普通の人は信託報酬が高くてもそれに見合うリターンがあるなら問題にならないと考えるもの。リターンは読めないけど信託報酬は読める。だから引きずられてしまう。

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新NISAで買ってはいけない投資信託、手数料だけで30年後に400万円超の差も

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78473

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この手の記事は時々啓発的~セルフチェック的に掲載される。内容は本質的には余り変わらないが新しい視点を提供してくれるので有用。

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(注意)

以下は一時的に転記したもので後日削除予定です。閲覧は必ずオリジナルサイトにてお願いします。

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2024年から始まる「新NISA」は大幅にアップグレードされます。これを機に資産運用を始めようと新たに口座を開設した方も多いでしょう。しかし、数ある投資信託の中から何を選ぶか、判断基準がないとなかなか難しいと思います。そこで今回は、後悔しないための5つのポイントを解説します。

【表】新NISAの「つみたて投資枠」で購入できる商品

 (頼藤 太希:Money&You代表取締役/マネーコンサルタント)

 最も大きな改正は非課税期間が無期限になったことでしょう。いつでも新規の投資ができ、一生涯投資にかかる税金が非課税です。

 年間の投資上限額は、現行の「つみたてNISA」から「つみたて投資枠」に名称を変えて年間40万円→120万円に拡大、「一般NISA」から「成長投資枠」に名前を変えて、年間120万円→240万円に拡大されます。両投資枠は併用が可能で合計年間360万円の投資ができます。ただし、1人あたり生涯投資枠が設定され、1800万円までとなります。

 投資商品ですが、つみたて投資枠はつみたてNISAと同じく、国が定めた厳しい条件をクリアした投資信託・ETF(上場投資信託)であり、本稿執筆時点で約270本です。

 成長投資枠は、基本的に一般NISAと同じですが、「株式の整理銘柄・監理銘柄」「信託期間20年未満の投資信託」「高レバレッジ型の投資信託」「毎月分配型の投資信託」が除外されます。投資信託協会のリストによれば、本稿執筆時点で投資信託は約1800本程度となっています。

 整理銘柄は上場廃止が決定した株式の銘柄で、監理銘柄は上場廃止の可能性がある(上場廃止基準に該当する恐れがある)銘柄のことです。高レバレッジ型は、先物やオプションといった金融の仕組みを利用して、指標の2倍・3倍の値動きを目指して運用される投資信託です。

 いずれも長期の資産形成に向かない商品なので除外されました。

 つみたて投資枠は国が条件を決めているから安心、成長投資枠も長期の資産形成に向かない商品は除外されているから安心と思っていませんか? 

 実は気をつけないと損をしてしまう商品がたくさんありますので、5つのポイントに分けてご紹介します。

 では、順を追って見ていきましょう。

■ (1)信託報酬の差、似た商品でも大損リスク

 新NISAのつみたて投資枠は、国が定めた厳しい条件をクリアした投資信託・ETFでないと投資ができません。その厳しい条件というのは次の図の通りです。

 細かい要件は色々ありますが、重要なのは、投資信託を保有している間にずっとかかる手数料「信託報酬」です。インデックス型と一口に言っても、国内株式は年0.50%以下、海外株式は年0.75%以下と意外と高い水準なのがわかりますね。

 つみたてNISAで人気の高いのが、世界株インデックスファンドである「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。「オルカン」の愛称で親しまれ、本稿執筆時点の純資産総額は1兆7374億円と同種ファンドで他を寄せ付けない人気ぶりです。

 世界株インデックスファンドは、全世界の株式市場に1本だけで手軽に分散投資ができる便利な商品です。

 なぜ「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は人気があるのか、それはズバリ超低コストだからです。信託報酬は年0.05775%と年0.1%を切り、運用会社としてのもうけを度外視した超低コストを実現しています。投資家としてはうれしい限りですよね。

 しかし、全世界株に投資するインデックス型商品は他にもたくさんあります。信託報酬はバラバラで、高いものに例えば「eMAXIS全世界株式」があります。運用会社が「オルカン」と同じで、限りなく商品名も似ていますが、別の商品であり、信託報酬は年0.66%です。

 ネット上で「全世界株」「オールカントリー」が良いと聞いたけど、たくさん商品があって、考えなしに選んでしまった…。そんな場合に、運悪く信託報酬が高いものだったら大損です。

 なぜならば、同じ指数に連動する商品なら運用成績に差はありませんが、信託報酬の差だけ、手元に残る資産残高に影響してくるからです。

 例に挙げた「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS全世界株式」にそれぞれ月5万円ずつ投資することを考えてみます。運用利率はどちらも年5%としました。なお、30年で生涯投資枠1800万円を使い切りますので、30年までを表示しています。

 信託報酬は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が年0.05775%、「eMAXIS全世界株式」が年0.66%であり、約0.6%の差ですが、運用期間が長くなればなるほど、大きな差になります。資産額は、20年後は約136万円の差、30年後は約430万円の差となっています。

 信託報酬が低いものを選ぶのが重要であることを、十分お分かりいただけたことでしょう。

 したがって、新NISAで買ってはいけない商品の1つ目は、信託報酬が高いインデックス型です。目安は年0.3%未満を選びましょう。

■ (2)「ターゲットイヤー型」への投資は禁物

 次に注意が必要なのが、「ターゲットイヤー型」と呼ばれる商品です。

 「ターゲットイヤー型」は、時間経過につれて、自動的にリスク資産の比率を少なくしていく商品です。リスク許容度(いくらまで損に耐えられるかの度合い)は、一般的に年齢が上がるにつれて低くなります。

 ターゲットイヤー型は、投資信託を保有する人が若いうちは株式の比率を高めて高いリターンを狙い、年齢が上がるにつれて徐々に債券の比率を高めてリスクを減らして堅実にリターンを狙うという風に、資産配分を自動的に変更する運用を行います。

 一見すると、年齢によるリスク許容度の変化に合わせて資産配分を変える便利な商品といえます。

 しかし、信託報酬が通常の「バランス型(配分比固定型)」より高いのが難点です。

 投資家に人気のあるバランス型(配分比固定型)に「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」がありますが、信託報酬は年0.143%です。つみたて投資枠にあるターゲットイヤー型には、例えば「野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2060」がありますが、信託報酬は年0.462%です。20年・30年と運用期間が長いことを考えると、年0.3%の差は大きいです。

 成長投資枠には信託報酬がもっと高い商品があります。例えば「アライアンス・バーンスタイン・財産設計2050」は年1.59%です。

 ところで、「年齢によるリスク許容度の変化」は、必ずしも万人に当てはまるものではないですよね。人生100年時代といわれ長生きする人が増えている今、50代・60代はまだまだ資産を増やす資産形成期です。年齢だけを理由にしてリスクを減らし、増やせる機会を逃すのはもったいないです。

 また、ターゲットイヤー型は、株式などのリスクの高い資産に投資しているときに大きな損失を被ってしまった場合、債券などのリスクの低い資産に切り替わったあとで損失を挽回(ばんかい)することは不可能になります。

 したがって、新NISAで買ってはいけない商品の2つ目はターゲットイヤー型です。

■ (3)「テーマ型」成長投資枠の“地雷”商品

 新NISAで買ってはいけない商品の3つ目として挙げたいのは「テーマ型」です。

 テーマ型は、世の中の流行や関心に合わせて、特定の企業や業界に投資する商品です。「テーマ」は時代に合わせて変わります。IT、バイオ、シェールガス、SNS、AI(人工知能)、ESG(環境・社会・企業統治)、SDGs(持続可能な開発目標)、仮想通貨(暗号資産)、ロボット、VR(仮想現実)、メタバースなど挙げればキリがありません。「インド」「ブラジル」「宮城県」といった特定の国や地域に関係する株式を組み入れている商品もあります。

 成長投資枠の約300本はこのテーマ型となっています。

 テーマ型は、テーマの旬が過ぎてしまうと注目されなくなります。そうなると、徐々に資金が流出し、純資産総額も小さくなり、やがて繰り上げ償還されてしまいます。旬が過ぎていれば、その後の値上がりも期待できません。

 テーマ型は、なんと言っても手数料が高いのがネックです。購入時手数料がかかる場合もあり、信託報酬は年1.5~2.5%と高くなっています。どうしてもテーマ型を買いたいのであれば、短期投資と割り切って行うのがいいでしょう。

■ (4)「隔月分配型」は資産形成に向かない

 新NISAで買ってはいけない商品の4つ目として挙げたいのは「隔月分配型」です。

 分配金を隔月で支払ってくれるタイプの商品です。新NISAでは毎月分配型は除外されましたが、隔月分配型は除外されていません。

 毎月分配型だけでなく、隔月分配型も、運用で利益が出なかったときは元本を取り崩して分配金を支払います。分配金を支払った分だけ元本が減ってしまうので、その後に値上がりしたときの恩恵は少なくなります。加えて、購入時手数料がかかる場合もあり、信託報酬は年1~2%と高く設定されています。

 年金生活をしているような資産取り崩し層なら利用価値はありますが、これから資産を増やそうと考えている資産形成層が利用するメリットはありません。複利効果を生かしてお金を長期的に増やすことを考えるならば、分配金はない方が効率的ですし、あっても再投資するほうが効率的です。

■ (5)ファンドラップやロボアドは要注意

 新NISAで買ってはいけない商品の5つ目として挙げたいのは「ファンドラップ」と「ロボアド(ロボットアドバイザー)」です。

 ファンドラップとは、投資家と金融機関との間で「投資一任契約」を結び、売買や資産管理をすべてお任せするサービスです。投資信託の商品自体も運用はプロにお任せなのですが、ファンドラップの場合は資産配分や投資商品の選定などすべて金融機関にお任せする点が違います。投資家の意向をくんで、最適な投資先をプロが探してくれる、一見、便利なサービスです。

 しかし、ファンドラップの手数料は割高です。投資信託の信託報酬の負担に加えて、ファンドラップの「口座管理手数料」や「投資一任手数料」といった手数料が年間1~3%程度かかります。金融機関によっては、得られたリターンから5~10%の「成功報酬」を徴収するところもあります。

 金融機関からすれば「手間がかかるのだから当然」と思うかもしれませんが、ファンドラップの運用担当が選ぶ商品は、個人投資家も投資できる商品です。それであれば、手数料の安い商品に自分で投資したほうが、手数料が安く済みます。プロに一任したから絶対にもうかるというわけでもありません。

 ロボアドは、金融のプロが開発したアルゴリズムを投資に生かすことのできるサービスです。ロボアドには大きく分けて、ポートフォリオを診断して商品を示すだけの「アドバイス型」と、資産配分や投資商品の選定まで任せる「運用一任型」の2種類があります。

 「アドバイス型」は無料で利用できるので良いですが、問題は「運用一任型」です。先のファンドラップ同様、運用一任型のロボアドは、ETF保有コストと運用資産の年1%前後の手数料を個人投資家が負担します。

 プロのアルゴリズムを活用しているからといって、もうかるとは限りません。1990 年にノーベル賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏が礎を築いた現代ポートフォリオ理論に基づく「平均分散法」を活用しているから、「リスクをより抑えられる」とも限りません。

 リスク・リターンの計測期間(3年なのか、5年なのか、10年なのか)、観測時期(直近なのか、リーマン・ショックなどの時期は入れなくて良いのか)、データ頻度(日次、週次、月次)など前提によっても変わります。将来リターンの推定法にもよります。

 そもそもロボアドの「年1%」という手数料は妥当なのか怪しいところです。「リスクを低減するために分散投資したい」「自動でリバランスしてほしい」という理由でロボアドを利用しているなら、バランス型を購入した方がコストをグッと抑えて、効率よくお金を増やすことができます。先述の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は信託報酬が年0.143%です。ロボアドに頼って投資するかは、そのアルゴリズムにどれほどの価値を見出すか、つまりはどれだけ手数料を支払うかを納得できるかにかかっています。

 結局のところ、手数料が安くてシンプルな商品を選ぶのが最善です。すごそうだ、もうかりそうだという理由で気軽に買うのはNGだと肝に銘じてください。

 今回の情報が、新NISAの投資行動のご参考になれば幸いです。(関連記事:「新NISAで資産2000万円へ、「積立額×利回り×年数」シミュレーション表を公開」を読む)

 >>もう一度、表やグラフを見る

 ※実際の投資や売買に関しては、ご自身の判断と責任において行われますようお願い申し上げます。

頼藤 太希

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